鉄鋼原料の輸送を担う、鉄鋼原料グループ 鉄鋼原料一チーム。日々変化する国際マーケットを相手に、少数精鋭で大きな案件を動かすのが彼らの仕事です。それぞれが異なるバックグラウンドを持つ3名は、どんな視点でこの仕事に向き合っているのでしょうか。現場のリアルな声を通して、NSユナイテッド海運の仕事の醍醐味に迫ります。
PROFILE
T.T陸上職
鉄鋼原料グループ 鉄鋼原料一チーム チームマネジャー
1999年入社(新卒)/政治経済学部卒
1999年に新卒入社。入社以来主要営業部門を歴任し、現在は鉄鋼原料グループ鉄鋼原料一チームのチームマネジャーを務める。USA事務所にて1年間の研修およびUK事務所にて、4年間の駐在経験がある。

H.T陸上職
鉄鋼原料グループ 鉄鋼原料一チーム 課長代理
2012年入社(中途)/法学部卒
2012年に海運業界から中途入社、営業や企画部門を歴任。鉄鋼原料グループ鉄鋼原料一チームに配属され、現在3年目。研修生としてUSA事務所にて、1年間の研修経験がある。

Y.S陸上職
鉄鋼原料グループ 鉄鋼原料一チーム 主任
2022年入社(中途)/海事科学部卒
2017年に新卒として銀行に勤務。今治で船主業を営む会社を経て、2022年に当社へ転職し、現在4年目を迎える。鉄鋼原料一チームにて、船の引き合い業務及び運航業務を担当するなど、第一線で業務にあたっている。
TALK01世界の産業を支える、海運ビジネスの中核
鉄鋼原料グループの使命

- T.T:
- 当社は、鉄鋼原料や製品輸送を軸に、石炭、穀物、液化ガスなど幅広い貨物を取り扱う外航海運会社です。なかでも私たちが所属する鉄鋼原料グループ 「鉄鋼原料一チーム」は、大手製鉄会社と10年以上にわたる長期契約を結び、安全で安定した輸送サービスを継続的に提供することを使命としています。長期契約は会社の利益を安定化させる基盤でもあり、海運市況や世界情勢の変化を見極めながら、将来を見据えた戦略的な交渉に取り組んでいます。私はチームマネジャーとして、13名のメンバーを統括し、方針の策定やチームとしての重要な意思決定を担っています。
- H.T:
- 私は課長代理としてT.Tさんの補佐を行いながら、既存の長期契約対応、チームメンバーのマネジメント、そして環境規制をはじめとする海運業界の動向収集を担当しています。長期契約は一度締結すれば10年以上続く場合もあるため、製鉄会社との信頼関係が何より重要です。当社の経営理念にある「誠実で良質な海上輸送サービスの提供」を実現するには、日々のコミュニケーションを通じてその信頼を積み重ねることが欠かせません。社内外の関係者の橋渡し役として、スムーズな調整を心がけていますね。
- Y.S:
- 私は長期契約獲得の入口となるスポット輸送の案件を担当しています。顧客から輸送の相談を受け、見積を作成し、成約後は市況に応じて貨物を運ぶ船を調達します。さらに、本船が安全に航海・荷役できるよう陸上から指示を出し、コストを抑えながら利益を最大化することも重要な業務です。スポット輸送で信頼を得ることが、長期契約の獲得につながっていきますので、顧客が最初に相対する入口として、丁寧かつスピーディな対応を心がけています。
TALK02スケールの大きさが仕事の魅力
ほどよい規模感だからこそ、チームワークも強い

- T.T:
- Y.Sさんは前職が金融業界でしたが、海運業との違いを感じる場面はありますか?
- Y.S:
- そうですね。金額を含めたスケールの大きさを実感しています。金融業界にいた頃は、数千万円規模~数億円の案件を時間をかけて進めていくことが一般的でしたが、海運業では日常的に数千万円から数億円といった規模の取引が動きます。マーケットの変化も非常に速く、その変動を担当者自身が見極めて判断しなければなりません。そうしたスピード感とダイナミックさは、海運業ならではの面白さだと感じています。
- H.T:
- 確かに。自分の判断が海の向こうにいる船の運航や、実際の輸送サービスにつながっていくという実感は、他の業界ではなかなか得られません。
- Y.S:
- そんななかでも、T.TさんやH.Tさんをはじめ上司や先輩方の手厚いフォローがあるので安心感もあります。以前、他社も参加する大規模な入札案件の際、自分の見立てが正しいか不安になり相談したことがありました。的確なアドバイスをいただき、無事に案件を獲得。相談しやすい雰囲気があり、何かあってもSOSが出しやすい環境ですよね。
- T.T:
- そう言ってもらえて嬉しいです(笑)。海運の仕事はスケールが大きい分、トラブルが起きると影響も大きくなります。だからこそ、日頃から小さな疑問や不安を口にしやすい雰囲気づくりを大切にし、雑談も含めてコミュニケーション量を増やすことを大切にしています。
- Y.S:
- コンパクトな組織だからこそ、顔が見える関係性が築けるのだと思います。ほどよい規模感で、風通しの良さも抜群。意見交換が活発に行われる社風は、当社の大きな強みだと感じています。
TALK03国境を越える仕事は、多様な関係者と連携し、時にタフさが求められることも

- T.T:
- とはいえ、船は24時間365日常に稼働し続けていますし、やり取りする相手が海外になると、時差の関係でタフな働き方を求められる場面もありますよね。
- H.T:
- そうですね。国境を超えた仕事に携わるということは、簡単なことばかりではありません。マーケットの動きやビジネスチャンス、さらには突発的なトラブルに合わせて、臨機応変な判断が求められます。でもその分、上手くいったときの達成感は大きいですよね。
- Y.S:
- 分かります。無事に運航が完了したときの安堵と喜びは、ひとしおです。時には深夜や休日に対応が必要になる場面もありますし、困難に向き合う粘り強さや責任感も欠かせません。それでも、複雑な工程を乗り越えて順調に航海していく瞬間は、この仕事だからこそ味わえる大きなやりがいだと感じます。
- T.T:
- 当社は少数精鋭の組織だからこそ、一人ひとりが担う業務の幅も広い。顧客窓口として商談を担当するだけでなく、社内の調整役になることもありますし、船主さんとやり取りが発生することも。船の運航には多くの関係者が関わるので、主体的に仕事を推進していく姿勢が求められます。その分、仕事の全体像を把握しやすく、成長につながる機会が非常に多いと思います。
- H.T:
- 業界未経験で入社しても、手厚い研修制度があるので心配はいらないと思いますね。基礎から学べる導入研修に加え、海外研修のチャンスもあります。T.Tさんはロンドン事務所で4年間駐在した経験がありますし、私自身もアメリカ事務所で1年ほど勤務しました。国内外の現場を経験できることで視野が広がり、多角的に海運業をとらえられるようになることは、当社ならではの魅力だと思います。
TALK04未来の海運をつくる環境対応と、安全運航への徹底したこだわり
- Y.S:
- 昨今、海運業界では環境規制がますます強化されており、省エネ船の開発や、従来の重油に代わる次世代燃料の検討など、さまざまな課題があります。当社もバイオ燃料のトライアルを進めていますが、まだまだ挑戦すべきことが多いと感じています。
- T.T:
- そうですね。当社はケープサイズ船としては世界初となる「メタノール二元燃料船」の発注を決定しましたし、温室効果ガス排出削減に貢献するゼロ・エミッション燃料として期待される「アンモニア二元燃料船」の共同開発にも参画しています。風力推進装置をはじめとした燃費改善装置の搭載など、さまざまなアプローチで環境負荷の低減に取り組み、社会の要請を先取りする姿勢は大きな強みだと思います。
- H.T:
- 環境規制といっても気候変動だけではなく、海洋汚染や大気汚染の防止、生物多様性など、多角的なテーマを総合的に進めていく必要があります。当社は国内外の海運会社のなかでも先行していると感じますし、こうした姿勢があるからこそ、将来的にも顧客や社会から選ばれ続ける存在でいられると考えています。
- T.T:
- 環境対策と並び、日々の業務で重視しているのが「安全運航の徹底」です。安全運航は輸送サービスの基盤となるものであり、自社のみならず、関係企業との安全会議を毎年個別に開催したり、トラブルを想定した緊急対応演習を行ったりと、現場レベルでの取り組みも着実に進めています。
- H.T:
- もし大きなトラブルが発生した場合には、社長がトップとなり即時に緊急対策室が立ち上がり、関係部署が一体となって対応にあたります。いかにリスクを予防し、最悪のケースが起きたときに迅速に対処できる体制を整えておくかが、企業としての責務だと感じています。